Tuesday, April 24, 2012

W先生と方言


春休み前に、私はハミルトン大学のW先生にインタビューしました。W先生
の郷里は関西の兵庫県にあるので、方言、特に関西弁というテーマで話しまし
た。関西弁と標準語の間で違うことはたくさんありますけれど、W先生が考え
てくださった例は文法、終助詞、アクセントなどでした。


「あかん」という言葉は標準語の「だめ」とほとんど同じ意味の言葉です。他に
周知されている関西弁の言葉は「なんでやねん」で、標準語で「なぜそうなので
すか?」と同じような意味です。さらに、関西弁の「めっちゃ」と標準語の「す
ごく」は同じ意味があります。(ついでに言うと、ここ20年ほどで流行してい
る若者言葉には「超」という接頭辞があって、「すごく」と同じ意味で「超かわ
いい」などと使います。)


日本には色々な方言があります。標準語と関西弁に加えて、広島弁があったり、
九州にも色々な方言があって、さらに、沖縄でも全然違う言葉をよく使います。
こんな色々な方言の違いは昔から存在していました。W先生によると、この理
由は、日本の中心は京都でしたが、 言葉が京都から少しずつ広まっていって、
日本に広まっていくときに言葉がちょっとずつ変わってきたと言われているそう
です。昔はいろんなところに旅行する事は禁止されていたりして難しかったの
で、それぞれの土地の言葉が発達したようです。


日本語の授業では標準語を勉強するのが普通ですが、関西弁を勉強したい人がい
れば、W先生は「関西に行って関西弁を話せる友達を作るのがいい」と説明し
てくださいました。そのような関西に留学したり、関西に引越ししたり、関西で
仕事をしたりして関西弁の話し方になってしまった外国人がよくいます。


四年生のOさんの家族が京都出身なのですが、でもW先生と話す時には関西
弁の話し方をあまり使っていません。これは、日本語の授業ではだいたい丁寧な
標準語を勉強すべきだと思われているので、丁寧な話し方をする時には関西弁の
アクセントを使わないように注意しているのです。W先生は、「方言を使う時
って、友達とか、家族とか、そういう関係が近い人と使うのが普通ですね」とい
う説明をしてくださいました。